第11話「あれっ、私そんな寒い事言った?…」
「何だろう。前回の話に私登場してなかったような気がする」
今日は華の金曜日くわえて今は放課後真っ最中。それなのに私の気分は冴えてなかった。
その理由はさっき私がつぶやいた意味不明な事に起因しているのだと思うが、お生憎様分からない事を分かるような頭は持ち合わせちゃいない。それにしても、自分で言っておきながら話だとか、登場だとか、まるで何かのお話に私が出てるみたいじゃないか。自分でも思う、馬鹿な考えだと。
「なーに変に悩んでるのっ。香奈」
ごちゃごちゃ考え事していたらいきなり真美が襲い掛かってきた。
「いやいや、人を変態みたいに言わないでよ」
ちょ。心を読むな心を。
「え〜。いいじゃんけち」
「プライバシーの侵害だ!」
「……」
辺り一面誰も生きていないように静かになった。
「香奈が大きい声出すから」
「私のせいか!?」
「誰のせいだと思う?」
「どう考えても真美のせいだろ」
「ひどいよ香奈ちゃん。友達だと思ってたのに」
「真美、話が飛びすぎ。でも考えてみれば友達じゃないよね」
「っ……」
一気に真美の体が崩れ、ストンっと真美は膝が地面に着いた状態になった。そして目には大量の涙が溢れ出てもおかしくないほどに溜まっていた。いや、爆発寸前と言ったほうがいいかもしれない。
「だって私達って親友じゃん」
「…香奈、そのセリフ寒いよ」
真美の目にはもう涙はなかった。
あとがき
約一ヶ月ぶりの更新となりましたー。どうもお久しぶりです。
ようやく試験から解放され、こうして書けるようになったのが本当に嬉しいです。もっとも、気ままな更新は変わらずだとは思いますがw
さてでは今回の話の紹介でもいたしましょうか。
今回のテーマは二人の日常です。変態がいないときの二人は大体こんな掛け合いをして過ごしているといったような感じです。
また、真美は話に出たとおり心を読む術をもってます。因みに読心術ではありません。さとりみたいな能力です。
次回予告
獅子裁12話はこんな感じだ。
現れる謎の二人組の子供達。獅子裁町に訪れた真意は観光と言う事らしいが。
「ふん貴様ら、我が町になんのようだ?」
いつの間にか獅子裁町は変態が治める町になっていた!
「いつまでもあの変態に好き勝手やらせるわけにはいかない!」
立ち上がる香奈を含めた反抗派達。
「どうして香奈はいつもそうなの?いい加減あの人を認めてあげて!」
香奈の前に立ちはだかる真美。
波乱が波乱を巻き起こす怒涛の展開。
次回獅子裁乱れ歌第12話「認めないあいつだけは…」
まぁ、ありえませけどww
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