獅子裁乱れ歌13話「俺の本気を受けてみろ! 後編」
「くそっ、くそっ、なぜだ。なぜお前はそこまで平気だと言うんだ!?」
いや、当然でしょ・・・。でも、精神力はとても減らされたけど。
変態が攻撃を開始してから、3時間後の事だった。
お互い、同じくらい疲れていた。
変態は体力が、そして私は精神力が。
「そんじゃ、とっとと終わらせましょ。こんな面倒な戦い」
私は右拳に力を入れながら、変態に向かって歩み寄る。
「ま、待て、寄るな、お前の拳はもらいたくない!」
「もらいたくないって、あんたから振ってきたんでしょうが。今さら往生際が悪いわよ」
「ま、まだだ、まだ私のターンは終わってない・・・」
「あっそ。あんたのターンなんて一瞬で終わりよ」
私は右拳を変態に叩き込もうとした。
「ぬぅぅぅ。俺は、俺は宇宙の王××××だ!!人風情に負けたりはせんのだ!」
ゾクッ。
私の全身を戦慄が駆け巡った。
まずいまずいまずいこれはマズイ!
そう思っても、出した拳は引き戻せない。止まらないのだ。
「はぁあああああ!」
瞬間、変態の体が真っ白に光り、思わず私は目を瞑った。
一瞬、それは一瞬の出来事だった。
目を開けて私が見た景色は、目を疑うような景色だった。
変態がまるで蛍のように光っていたのだ。髪の色はより一層明るく見える。
え、エート。これは一体どういう状況デスカ?
などと思考しても、止まらない拳はどうあっても止まらない。
私の右拳はそのまま光る変態を殴り飛ばしたのだった。
あとがき
執筆してから大分たつのに書く意味はあるのだろうか、と思いながら書いています。
と思ったら、期間が長く空いていたせいか私自身がこの話の趣旨を覚えてなかったようで。
大幅な変更をすることになってしまったよ。
そしてこの話を受けて、前の話のまま続きを書いていたので。そっくりそのままボツ行きに(泣き
今回のあらすじ
変態がとうとう化けの皮を剥ぎました。
「ぐへへ、もう逃げられないぞ。おとなしく観念するんだな」
裏路地に追い詰められる香奈。
「待って、やめて。そ、そんなこと」
あまりの恐怖ゆえかいつもと口調が変わってしまっている。
「ふははは。やめないさ、今までコケにされた分ここで晴らしてやる」
変態は強引に香奈に手をかけようとする。
「そこまでよ!」
その時香奈の危機を救ったのは?
裏・獅子裁乱れ歌第14話に続く!・・・・・・のか?
「続かない!なにこれ、私がこんなことになるわけないじゃん。変態なんて一ひねりだし」
次回裏・獅子裁乱れ歌第14話「香奈は変態の毒牙に!?現れたのは本当に味方か?」
続く!
だから続かないって!
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