第2話「何者!?」
突然空から降ってきたのはなんと――人だった!
「痛ってー。こんな重力、初めて受けたっての!さてっと」
いや、そもそも人と呼んでもいいのだろうか?どこから落ちてきたのかは知らないけど、この人(?)全く傷一つしてない!
見た目はなんか人っぽいんだけどな。どうなんだろ?
端整のとれた顔立ち、明るいくらいの赤髪なんだけど、かなり乱れていて可笑しい。
といたら凄く長いと思う髪が、ソフトクリームみたいな髪型になっているのだから。
それにしても、なぜ学生服!?もしかしたら、違う……って、違うに決まってるか。
「貴様ら、ここはちきゅう、で間違いないか?」
その人?は私たちに話しかけてきた。
って、びびるわ〜。なんで、なにが、なぜ、どうした、理解できない。こいつは一体誰だ?
「あなた、誰?」
思い切って聞いてみた!
「む、私か。貴様らのような下賎なものに教える義理はない。貴様ら屑どもは私の質問だけ答えればいいのだ!」
ドガッ。
思わず私は意味の分からない変人、いや変態を蹴った。
「ぬ……なんだ、貴様の……功撃は……」
バタリ。
あっ、しまった。つい、やっちゃった。余りにもむかついたから……。
「流石だね、香奈。――でも、なんだったんだろ、この人」
真美は、倒れた人?に目をやった。私も目をやり、
「さぁ、変態、なんじゃない?」
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