第6話「やっぱりこいつは…」
一体こいつはなんなんだ?さっきのセリフからだと、攻撃しか思い浮かばないのに。
花束?!言動が一致していないにもほどがある。これはもしやツンデレ?いやいや初対面に向かってそんなことする必要なくない?ということは
「やっぱり変態だっ!」
その結論に至るのは意外と早かった。
「な、なんだこれは?一体どうなってるんd…」
変態が動揺している間に、私の渾身の一撃が
「わー、きゃー、わー!」
炸裂した!!
「な、なぜ貴様には、ち、力が…宿ってい、る」
変態はわけの分からないことをつぶやいて、土の上に倒れた。
「ねぇ、香奈。いくら何でも暴力的過ぎじゃない?」
真美は倒れた変態に目をやってそう言った。
「真美は本当、優しいよね。でもそんなんじゃ世の中は渡っていけないよ。特に変態に対してはこのぐらいじゃないと」
「いやいや、香奈が厳しすぎるんだよ」
「そうかなぁ。まっいいや、帰ろっ真美」
「え、でもこの人」
「いーのいーの。そんな変態は放っておいて大丈夫」
あれっ、前にもこんなことがあったような?まっ、気のせいでしょ。
「また同じやられ方をすると思うなよ、小娘」
えっ、そんなまさか。
私はいつもと同じぐらいの力で殴ったはず、なのに。
あろうことか変態は立ち上がった。ダメージを受けていないわけではない。
立つための足はガクガクと震え、手はその足を押さえつけるために膝の上に置いている。
だが、それでも立ち上がった。
「うわぁ〜。香奈のパンチをくらって立ち上がるなんて、丈夫だねこの人」
真美は感嘆の声を出す。私といつも一緒にいる真美は、私のパンチの威力を知っている。
それだけ私のパンチをもらって立ち上がった人はいないのだ。
私自身もこの力には自信があった。”一撃必倒”この言葉がつくぐらいには。
だが、立ち上がった。たとえ見た目がよろよろだろうとこの変態は立ち上がったのだ。
その事実は私を驚愕させるにはちょうど良かった。
私はため息を一つ。
「これだから変態は嫌いなのよ」
その眼光は昔を見据えていた。
あとがき
あとがき第二弾!!
ってことで、どうも!ぴよーりですっす。
ここでは一応今回のお話についての裏話、的な話をしようと思ってますが。やはりそこは「的な」なので横道それまくりになると思うよ☆
それでも構わないって人は見てくださいな。
前回、力を出そうとした変態は結果花束が出してしまった。それで今回香奈はその行動を見て変態はツンデレだと誤解。
動揺して力を振るって変態を倒す…ってのが今回の大体の話です。裏話…ねぇ。何を書けばいいんだろう?じゃあ今回は執筆中の状況でも。
この作品を作っているときは、すぐに本書きじゃなくて、一度話の流れを書いてそれから本書きしてます。
しかし、今回はそれをしたのは途中からという。変態がやられるまでは本書きのみなんです。
実を言うと今回は変態がやられて、帰ろうとするところで終わりだったのです。「〜気のせいでしょ」の辺りですね。
でもそこで終わらせると3話ぐらいと話が似てしまうからどうだろう?となりまして、急遽続きを考えたということです。
さて、変態。こいつの名前全く考えてませんよ☆設定でも「変態」ですからwそれにしてもこいつの再登場時の片足走りってどんな走りだよw
とても奇抜ですね☆この登場の仕方がやはり変態が変態であるといえる理由ではなかろうか。
そして、髪型!こいつの頭を見たら誰もがソフトクリームを食べたくなります。しかもイチゴ味。そんな髪型!
この小説は変態が出るからこそ楽しいと思える小説にしたいですなwそしていつか主役の座に…。なったらおもしろいですよねw
では、今回硬すぎ!なピヨーリでしたw
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